栗田に城があった。歩いて気づいた芹田地区の歴史
三枝です。
長野に来たばかりの頃、「長野市の歴史ある場所」と聞いて最初に思い浮かんだのは、やはり善光寺とその門前町でした。
古い建物や細い路地が残る善光寺周辺を歩くと、「歴史のあるまちに来たんだな」と感じたことを覚えています。
その後、長野で暮らす中で、真田氏ゆかりの松代や城下町のまちなみなど、少しずつ長野の歴史を知るようになりました。
ただ最近、地域創生に関わる機会が増え、改めてセリタホームズのある「芹田地区」について調べてみると、今まで知らなかったことがたくさん出てきました。
その中でも、個人的に一番驚いたのが、
「栗田に、お城があった。」
ということです。
長野駅東口の近くにあった「栗田城」
現在の栗田といえば、長野駅東口からも近く、住宅やマンション、店舗などが並ぶ市街地です。
普段このあたりを車で走っていても、「ここに昔、お城があった」と想像する人はそれほど多くないのではないでしょうか。
しかし、芹田地区の歴史をまとめた『長野市芹田地区 ふるさと歴史探訪』を読んでみると、栗田には戦国時代、「栗田城」という平城があったことが紹介されています。
別名は「堀之内城」。
現在の栗田神社、水内惣社日吉大神社の境内が本丸跡とされ、かつては二重の堀が巡らされていたそうです。

今では住宅地の中にある神社ですが、
「ここが昔のお城の中心だった」
と思いながら立ってみると、急に風景の見え方が変わります。
現在の街並みだけを見ていると、なかなか想像できません。
善光寺や松代のように、分かりやすく「歴史のまち」という景観が残っているわけではありません。
でも、普通の住宅地として暮らしている場所にも、何百年もの時間が積み重なっている。
それが芹田地区の面白いところなのかもしれません。
こうしたことを知ってから、芹田地区を歩いてみると面白いです。
普段は車で通り過ぎてしまう細い道。
住宅の間にある小さな神社。
道端にひっそり残る石碑。
少し不自然に曲がっている道。
もちろん、古そうに見えるものがすべて昔から残っているとは限りません。
それでも、
「これはいつからここにあるんだろう」
「昔、この辺りはどんな風景だったんだろう」
と考えながら歩くだけで、いつもの散歩が少し違ったものになります。
私自身、まだまだ知らない場所がたくさんあります。
これからも芹田地区を歩きながら、身近な地域の面白さを少しずつ見つけていきたいと思います。

参考資料
『長野市芹田地区 ふるさと歴史探訪』宮島甚一郎著